【この駅の訪問日】2017年1月3日(火)天気…のち
↑駅名標。
犬山遊園駅は、愛知県犬山市にあります。
「犬山遊園」という楽しげな駅名の由来は、
近くにある日本モンキーパーク…ではなく、駅の近くに昔あった「犬山遊園」という名前の遊園地がルーツだそうです。
この駅ができた頃、まだ日本モンキーパークはありませんでした。
のちに犬山遊園が閉園することになり、
それに替わる新たな行楽地をつくろうということで、名鉄が新たにオープンさせたのが現在の日本モンキーパークです。
犬山遊園の跡地は、現在は名鉄犬山ホテルになっています。
今では駅名だけに犬山遊園の名が残されています。
↑ホーム(犬山・名古屋・中部国際空港方面)
犬山遊園駅は今では■名鉄犬山線の単独駅になっていますが、
2008年までは名鉄モンキーパークモノレール線という路線も発着していました。
画像の犬山線ホームの真上にモノレールののりばがありました。
モノレールは2008年に惜しまれながら廃止され、
現在は日本モンキーパークへは犬山駅から名鉄バスでアクセスすることになっています。
↑ホーム(新鵜沼・岐阜方面)
ホームはカーブしていますが、この曲がり具合がまたいいですよね。
犬山遊園駅には、普通・準急・急行・快速急行・特急・快速特急・ミュースカイが停車します。
犬山遊園駅の1日平均の乗客数は、約800人です。
■名鉄犬山線では犬山口駅に次いで2番目に利用者が少ない駅となっています。
それなのに普通からミュースカイまで全部とまるのは、
名古屋方面と岐阜方面との乗り換え客の利便性を図るため。
名古屋方面~岐阜方面は、隣の犬山駅や新鵜沼駅でも乗り換えられますが、
この犬山遊園駅だと階段を上り下りせずに乗り換えることができて便利です。
↑ホーム上の待合室。
名鉄には名古屋方面のホームにだけ待合室がある駅が多いですが、
この駅は逆のパターンで、なぜか岐阜方面のホームにだけ待合室があります。
↑ホーム間を結ぶ地下通路。
ホームの中央部には地下通路があって、互いのホームを行き来できます。
↑地下通路。
犬山遊園駅はホーム・地下通路ともとても幅が広く、かつての繁栄ぶりが偲ばれます。
犬山遊園が閉園し、日本モンキーパークのアクセス駅も犬山駅に移った今、
この犬山遊園駅は静寂が漂っています。
↑改札内から見た東改札口。
自動精算機が1台あります。
↑東改札口。
こんな利用者の少ない駅ですが、なぜか無人化はされておらず、
今でも駅員がいて、窓口も営業しています。
↑犬山遊園駅(東口)
こちら側には犬山成田山というそこそこ有名なお寺があり、
正月には大量の初詣客が訪れます。
また、少し離れていますが寂光院というお寺もあり、
こちらは山の中腹のようなところに位置していて、これからの季節は紅葉の見物客でにぎわいます。
別名「尾張のもみじでら」とも呼ばれている有名な紅葉スポットです。
コアなところでは桃太郎神社というのもこの駅の近くにあり、
名前のとおり桃太郎にちなんだ神社なのですが、日本一笑える神社と呼ばれることもある珍スポット。
ただの神社ではありません。
桃太郎といえば岡山のイメージが強いけど、実は犬山発祥という説もあるのです。いちおう。
↑改札内から見た西改札口。
こちらはかつての犬山遊園があったほうの出入口でもあり、
その名残りでもあるのか遊園地の建物みたいなメルヘンチックな内装になっています。
↑西改札口。
こちらは駅員もおらず、無人状態ですが、
どちらかというとこちらの改札口のほうが、街にも近く利用者が多いのではないかと思われます。
↑犬山遊園駅(西口)
外観も個性的で遊園地の一角に建っていそうな建物です。
国宝犬山城の最寄駅でもあります。
犬山城からは城下町が延びていて、最近はカラフルな団子など、個性的なグルメで観光客を引き寄せ、
町おこしに成功。
老人しかいなかった街がインスタブームで若者だらけの街へと変貌を遂げ、地元民もたまげています。
地元民は行き慣れてるから「インスタ映えなんて…」とか「大したことない」と言うし、
僕も実は高校が犬山の近くだったので以前までは「犬山なんて…」と思っていたり、他の人にそう言ったりしていましたが、
映えるグルメも、考えてみれば犬山の街をなんとか盛り上げられないかと考えを練った人々の努力の結晶でもあるし、
最近ではなんだか犬山って良いなって、思えるようになりました(笑)
名鉄が犬山の町おこしを後押ししてくれているので、小さなお店でもmanacaが使えたりします。
とにかく犬山、面白いものがいっぱいあるので、一回ぐらい来てみてください。
関連記事(犬山遊園駅)
<隣の駅を見てみる>
・犬山駅(名鉄名古屋方面)
・新鵜沼駅(名鉄岐阜方面)
<名鉄の駅を見てみる>