2016年4月3日(日)天気・・・
2016年3月26日のJRダイヤ改正に伴って、
■JR京都線 高槻駅に新しいホームと改札口が供用開始されたので、
見に行ってきました。
↑駅名標。
高槻駅は、大阪府高槻市にあります。
高槻駅周辺にはビルや高層マンションが立ち並び、まさに都会を象徴するような駅前風景が広がっています。
その一方、JR高槻駅からバスで20分ほど揺られて北上すれば名勝摂津峡もあり、
高槻市は大都市としての一面もあれば豊かな自然を体感できる面相も持ち合わせている街です。
↑ホーム(京都・草津方面/福井・金沢・富山方面)
こちらは2016年3月26日より使用開始された新しいホーム「6番のりば」です。
ホームが増設される前は、高槻駅には1番のりばから4番のりばまでしか無く、
普通・快速・新快速がそれぞれ同じホームに発着していたため、ホーム上は慢性的な混雑が発生していました。
それを改善するために、ホームを増設し、
普通と快速・新快速とで発着ホームを分けることにより混雑の緩和を図ったというわけです。
また、ダイヤ改正に伴って高槻駅に一部の特急列車がとまるようになりました。
↑ホーム(新大阪・大阪・三ノ宮方面/関西空港方面)
高槻駅には元々、ホームの京都寄りに橋上駅舎が、ホームの大阪寄りに地下駅舎がありました。
新しくできた1・6番のりばは、京都寄りの橋上駅舎には階段などで直接行き来することができますが、
大阪寄りの地下駅舎には構造上の問題で繋げることが出来なかったためか、
地下駅舎とは別にホームの大阪寄り先端に地上駅舎が新しく設置されました。
↑昇降式ホーム柵。
高槻駅の新しいホームを語るうえで外すことができないものとして、
「昇降式ホーム柵」があります。
高槻駅ではたびたび人身事故が発生しており、
利用者数も1日平均の乗客数が6万4000人台と多めなので、
ホームドアの設置が望まれていました。
しかし、■JR京都線には様々な車種の列車が走行しており、車両によってドア位置が異なることから、
高槻駅での従来のゲートタイプの可動式ホーム柵の設置は困難とされてきました。
そうした問題を解決するためにJR西日本などが開発したのがこの昇降式ホーム柵。
ロープを上げ下げするタイプのもので、これならドア数が異なる車両にも対応できます。
それだけでなく、設置費用も従来タイプのホームドアよりも安く、
メンテナンス費用も抑えられるというメリットもあります。
一方で、ロープを上下させなければならないため、停車時間が長くなるなどの問題もあり、
こうした問題は今後の技術発展で改善されることを期待したいところです。
JR西日本では桜島駅と六甲道駅で昇降式ホーム柵の試作機が設置され、
2016年よりこの高槻駅の新ホームでJR西日本初の昇降式ホーム柵の本格導入となりました。
今は新設された1・6番のりばにだけ昇降式ホーム柵が設置されていますが、
今後、残りの2~5番のりばにも可動式ホーム柵を設置する予定とのことです。
より安全な駅へと進化を遂げますね。
↑高槻駅 新ホームの発車標。
新ホームの使用開始に伴って、ホームが増えてややこしくなったことから、
発車標の表示欄も4段になりました。
↑新ホームが使用開始されてまだ間もない頃だったので、
掲示物もまだほとんどありませんでした。
↑6番のりばと共に新設された1番のりば。
京都方面のホームは大阪方面よりかは混まないためか、
ホーム幅も少し狭くつくられていました。
↑ホーム上のベンチ。
泥酔客のホーム転落対策の一環として、他のJR西日本の駅と同じように、
この駅でもベンチの向きが線路と垂直方向になっています。
次回の記事では改札口や駅舎を紹介します。