【この駅の訪問日】2016年8月29日(月)天気…ときどき
↑駅名標。
高浜港駅は、愛知県高浜市にあります。
高浜市は日本有数の瓦の産地。
この駅を起点として、鬼瓦がふんだんに並べられた散歩道「鬼みち」が約4.5kmにわたって続いており、
途中にはかわら美術館やオニハウスなどの観光スポットもあります。
僕も歩いたことがありますが、なかなか飽きない道ですよ。
昼に歩くのも楽しいですが、夜に歩くときもだめしのような気分も味わえて、それはそれで面白い。
そして、駅前の巨大な鬼瓦も見どころです。あれは、小さい子が見たら泣くかも(笑)
↑ホーム(知立方面)
高浜港駅のホームは、単式です。
恐ろしくホームが狭い。左側に余りのスペースがあるのだからホームを拡幅してほしいところですが…。
↑ホーム(碧南方面)
屋根の形から察すると、かつては島式ホームだったのでしょうか。
そして、左側にも廃ホームのようなものが見えます。
かつては3番線ぐらいまである大きめの駅だったのかもしれません。
高浜港駅には、普通が停車します。
高浜港駅の1日平均の乗客数は、1100人台です。
↑ホームから見た駅舎。
2016年3月に建て替えられた新駅舎です。
以前と比べたら見違えるほど綺麗になりました。
新駅舎はホームに直結しています。
駅舎の壁面には、「なまこ壁」と呼ばれる日本伝統の様式を採用。
とてもデザインにこだわった新駅舎。
↑ホームから改札口までは若干高低差があって、
3段の階段と、車椅子対応のスロープでつながっています。
↑改札内から見た改札口。
駅舎は意外と奥行きがあってとても広々としています。
格子状の窓が"和"の雰囲気を演出していて、
まさに、新駅舎ならではの清潔さと、伝統を引き継ぐレトロさとが上手く融合されています。
↑改札口。
無人駅なので駅員はいません。
自動券売機は新駅舎になっても2台ともボタン式のまま。
旧駅舎から運び出されてきたようです。
運賃表には間接照明を取り入れ、視認性に配慮しています。
↑高浜港駅。
2016年3月に建て替えられた新駅舎。
高浜市は国内有数の瓦の産地であり、高浜観光の拠点でもある駅ということで、
新駅舎は瓦を意識したデザインになりました。
新駅舎の屋根には約2千枚の三州瓦が使われているそうです。
2千枚ですよ!!!!2千枚!!
そして、先ほども言いましたが、駅舎の下部のほうの壁面には、
平瓦を並べて貼り合わせ、継ぎ目部分に漆喰を塗って完成させた「なまこ壁」があしらわれています。
当初、この駅は瓦の無い普通の駅舎へと建て替える予定だったのですが、
高浜市をはじめ、地元団体のみなさんが名鉄に支援をしたことで、
このような、高浜の伝統を受け継ぐ瓦屋根の新駅舎の実現に至ったそうなのだとか。
とっても素敵なエピソードですね。
そんなこんなで、当初の完成予定よりもだいぶ遅れてこの新駅舎が完成したわけですが、
地域の人々や観光客に親しまれる、そんなデザインになってくれてとても良かったです。
関連記事(高浜港駅)
・2013年5月3日の高浜港駅(駅舎建て替え前)